IT業界未経験の方でエンジニアを目指す方の中には、インフラエンジニアに興味を持っている方も沢山いるでしょう。
実際に当ページをご覧いただいている方の中には、インフラエンジニアがどのような仕事なのかを調べている際に、年収はいくらくらいもらえるのかを確認している人が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、インフラエンジニアの年収について、年代別、インフラエンジニアとしての経験有無、将来のキャリアパスと年収アップに向けたポイントなど、さまざまな角度から徹底解説します。
インフラエンジニアとは
そもそもインフラエンジニアとは
そもそもインフラエンジニアとは何か、改めて簡単にご紹介します。
まず「インフラ」とは「インフラストラクチャー(infrastructure)」の略称で、日本語では「基盤」や「土台」を意味します。
たとえば、「公共施設、ガス・水道、道路・線路、電話・電気」などがインフラに該当します。これらは、私たちの生活において欠かせないものですよね。
では、IT業界におけるインフラとは、何を指すのでしょうか。
一般的には、システムの動作に必要な「サーバーやネットワークなどのIT基盤」を指します。
普段私たちが利用しているサービスであるYouTubeもサーバーに保管された動画を、ネットワークを通じて閲覧しています。
このように、ITインフラが整っていないと、私たちはYouTubeで動画を見ることができず、他のサービスにも同じことがいえます。
そして、これらサービスが常時稼働するように、サーバーやネットワークなどを管理する人のことをインフラエンジニアといいます。
インフラエンジニアには、サーバーを扱うサーバーエンジニアやネットワークを扱うネットワークエンジニアなどが含まれています。
インフラエンジニアの仕事内容とは?
詳しくご紹介している記事はこちら
インフラエンジニアの年代別年収
では、実際にインフラエンジニアの年収はいくらもらえるのでしょうか。
今回は、dodaが発表している平均年収ランキングを参考にご紹介します。
参考ページ(https://doda.jp/guide/heikin/)
まず、業種、職種を問わず、全体の平均年収を見ていきましょう。
2020年の平均年収は409万円でした。
対して、技術系(IT/通信)全体の平均年収は452万円でした。
このことからも、IT業界の年収が全体平均を上回っていることが分かります。
それでは、もう少し細かく見ていきましょう。
技術系(IT/通信)の平均年収ランキングの上位は、
1位 プロジェクトマネージャー(664万円)
2位 プリセールス(658万円)
3位 ITコンサルタント(584万円)
となっています。
プロジェクトマネージャーとプリセールスについては、全職種の平均年収ランキングでもトップ10入りしています。
(8位プロジェクトマネージャー、9位プリセールス)
では、インフラエンジニアは何位なのでしょうか。
サーバーエンジニアは技術系(IT/通信)の平均年収ランキングで8位にランクインしており、全体の平均年収は463万円でした。
続いてネットワークエンジニアは同ランキングで9位にランクインしており、全体の平均年収は455万円でした。
このようにインフラエンジニアとは、技術系(IT/通信)の平均年収(452万円)より高い収入であることが分かります。
次にインフラエンジニアの年代別の年収を見ていきましょう。
20代インフラエンジニアの平均年収
(以下全て20代)
サーバーエンジニア:384万円
ネットワークエンジニア:376万円
全体平均年収:348万円
IT/通信の平均年収:370万円
20代の平均年収は、上記の通りです。
インフラエンジニアの年収は、いずれの平均年収よりも高い年収であることが分かります。
30代インフラエンジニアの平均年収
(以下全て30代)
サーバーエンジニア:530万円
ネットワークエンジニア:529万円
全体平均年収:444万円
IT/通信の平均年収:498万円
30代の平均年収は、上記の通りです。
インフラエンジニアの年収は、いずれの平均年収よりも高く、全体平均と比較すると90万円ほど高い年収であることが分かります。
40代インフラエンジニアの平均年収
(以下全て40代)
サーバーエンジニア:637万円
ネットワークエンジニア:615万円
全体平均年収:510万円
IT/通信の平均年収:599万円
40代の平均年収は、上記の通りです。
インフラエンジニアの年収は、いずれの平均年収よりも高く、全体平均と比較すると130万円ほど高い年収であることが分かります。
50代以上のインフラエンジニアの平均年収
(以下全て50代以上)
サーバーエンジニア:685万円
ネットワークエンジニア:738万円
全体平均年収:613万円
IT/通信の平均年収:716万円
50代以上の平均年収は、上記の通りです。
インフラエンジニアの年収は、全体平均よりも高く、ネットワークエンジニアは全体平均と比較すると130万円ほど高い年収であることが分かります。
サーバーエンジニアは業界平均を少し下回ってしまうようです。
男女別の年収
サーバーエンジニアは男性:478万円、女性:382万円
ネットワークエンジニアは男性:473万円、女性:358万円
インフラエンジニアは今のところ男性の方が高収入となっているようですが、女性のインフラエンジニアが増えていくことで、この辺りの差は徐々になくなっていくと予想されます。
インフラエンジニアが年収をアップさせるために必要なこと
さて、前述した通り、インフラエンジニアは世代別だけでなく、IT企業の中でも比較的高収入であることが分かりました。
とはいえ、ご紹介したのはあくまで平均年収です。
インフラエンジニアは技術職となりますので、スキルや資格を身につけていくことで、早期の年収アップが可能となります。
年収アップのポイントや年収1000を目指す方法などをご紹介します。
インフラエンジニアが年収をアップするためのポイント
まずは、インフラエンジニアとして、年収をアップに繋がるポイントをご紹介します。
実際、年収アップに繋がったケースとして、ポイントは4つあります。
常にスキルアップすることを意識する
皆さんもご存知のように、IT技術は日々進化していきます。
インフラエンジニアとして活躍するためには、最新の技術動向に目を向け、キャッチアップを行う必要があります。
現状に満足することなく、常にスキルアップを心がけ、日々成長を続けることが、年収アップへの近道と言えるでしょう。
専門的な資格を取得する
年収アップを目指す以上、自己学習は必須ですが、企業側は評価しづらいのも事実です。
そこで、おすすめするのが専門的な資格の取得です。
資格を取得することで、自身のスキルアップに繋がり、資格という目に見える形で自身のスキルを企業アピールすることで年収アップに繋がります。
「Linux技術者認定」や「シスコ技術者認定」などのベンダー資格を取得することで、働ける環境が広がる可能性があります。
年収アップを希望する方は、積極的に資格取得を目指しましょう。
インフラエンジニアに関する主な資格としては、以下が挙げられます。
【国家試験】
・基本情報技術者試験(FE)
・情報セキュリティマネジメント試験(SG)
・応用情報技術者試験(AP)
・ネットワークスペシャリスト試験(NW)
・データベーススペシャリスト試験(DB)
・システムアーキテクト試験(SA)
・情報処理安全確保支援士試験(SC)
【ベンダー資格】
・LPIC(Linux技術者認定資格/対象市場:グローバル)
・LinuC(Linux技術者認定試験/対象市場:日本市場)
・シスコ技術者認定
・VMware認定資格
・AWS認定
・Microsoft認定資格(Microsoft Azure関連)
・Oracle Master
IT業界未経験の方であれば、まずは「基本情報技術者試験」を目指すのがよいでしょう。
これらの資格については、また別の機会で詳しく説明いたします。
さまざまなプロジェクトに参画する
インフラエンジニアは、必要とされる基本的な知識やスキルはそこまで大きく変わりません。
ですが、必要とされる知識やスキルは配属するプロジェクトごとに異なります。
つまり、新しいプロジェクトを担当するごとに、新しい知識やスキルを習得でき、自身のスキルアップに繋がります。
ここまで自己学習や資格取得について紹介しましたが、やはり最も評価されるのは現場で習得した知識やスキルです。
さまざまなプロジェクトに参画することが自身のキャリアアップへと繋がりますので、参画するプロジェクトをご自身で選択できる環境にいる方は、積極的に新規プロジェクトへ挑戦しましょう。
隣接している分野の知識も持つ
冒頭でも述べたように、インフラエンジニアとは大きく分けて、サーバーエンジニアとネットワークエンジニアの2つに分けられます。
それぞれの分野についてより深い知識を習得していくことになりますが、サーバーとネットワークは切っても切れない関係であるため、両方の知識を持っていることが望ましいです。
他にも、サーバーエンジニアであればデータベースを、ネットワークエンジニアであればセキュリティに関する知識を習得することで、インフラエンジニアとして幅広いプロジェクトに参画することが可能となり、年収アップへと繋がります。
さらに年収を上げるには
さきほど、年収アップに関するポイントをご紹介しました。
ここでは、さらに年収を上げる方法をご紹介します。
マネジメント能力を身につける
さらなる年収アップの方法、まず1つ目は役職に就くことです。
役職は大きく分けて、「プロジェクト内での役職、いわゆるプロジェクトマネージャー」と「会社内における組織上の役職」の2つ存在します。
大事なのは、積んできた経験、つまり実績を残してきていることです。
加えて、マネジメントにはコミュニケーション能力が必須なのは言わずもがなですね。
プロジェクトマネージャーであれば、専門知識やスキル、前述したような専門の資格やプロジェクトで利用する言語の知識やスキルなども必要になるでしょう。
また、役職に就くために、意外と重要なのはタイミングです。
人事異動によってマネジメントのポジションにたまたま空きが出た、新規プロジェクト発足や事業拡大により、役職が新設された、などのタイミングで役職に就けるケースというのも実際によくあるケースです。
別のエンジニアへ転身する
プロジェクトマネージャーに就くことで年収がアップすると紹介しましたが、他の職種に転職することで年収アップに繋がるケースも存在します。
専門知識を活かしてプリセールスやITコンサルタント、スキルを活かしてIT戦略/システム企画や社内のシステム開発/運用(社内SEとも呼ばれることも)への転身などのケースがおすすめです。
職種別の平均年収はこちら(参考ページ:https://doda.jp/guide/heikin/)
プロジェクトマネージャー:平均年収664万円
プリセールス:平均年収664万円
ITコンサルタント:平均年収584万円
IT戦略/システム企画:平均年収575万円
システム開発/運用:平均年収473万円
大手企業や外資系企業に転職する
さらなる年収アップの3つ目としておすすめするのは、大手企業や外資系企業に転職することです。
有名な大手企業などは、インフラの構築・設計にかなり力を入れています。
大手企業ですので、経営も安定しているため、インフラエンジニアとしての実績やスキルがあれば、転職によって年収アップへ繋がるでしょう。
フリーランスエンジニアとして独立する
さらなる年収アップ、最後の4つ目は、独立してフリーランスとして働くことです。
これはインフラエンジニアに限ったことではなく、他のITエンジニアやWEBデザイナーなど、年収アップを目指す方であれば共通して言えることでしょう。
組織ではなく個人で活動するため、「年収アップ」だけでなく、「人間関係で苦労しない」「就業時間に縛られない」「自由な時間を得られる」などメリットは多く存在します。
しかし、当然ながら実力主義の世界となりますので、成果を出すことが重要です。
最近では、ランサーズやクラウドワークス、ココナラといったフリーランス向けのサービスが充実しているため、実績のある方であれば、最初の案件獲得までのハードルはけっして高くはないでしょう。
ですが、前述したサービスの充実により、フリーランスとしてのライバルが増えていることも事実です。
フリーランスとして成功するためには、常に成果を出し続け、かつ、顧客から良い評価を受ける必要があります。
前述したようなサービスである程度の経験を積んだ後は自身で営業活動を行い、企業と直接契約を結ぶことで、更に高い報酬を得られる可能性があります。
年収1000万円を目指すには
さて、ここまでインフラエンジニアの年収アップについて説明してきました。
最後に、インフラエンジニアで年収1000万円を目指すにはどうしたらいいのかをご説明します。
インフラエンジニアとして年収1000万円といった収入を得るには、以下の方法がおすすめです。
①「さまざまなプロジェクトに参画しインフラエンジニアとして経験を積みながら、国家資格やベンダー資格を取得する。大手の外資系企業へ転職し、プロジェクトマネージャーなどの役職に就く。」
②「さまざまなプロジェクトに参画しインフラエンジニアとして経験を積んだ後、フリーランスへ転身する。フリーランスとして成果を出し続け、良い評価を受けることで、報酬が高単価の案件を獲得する。」
いずれも簡単なことではありませんが、やりがいはありそうですね。
これを機にインフラエンジニア年収1000万円を目指してみるのはいかがでしょうか。
インフラエンジニア未経験の場合の年収は?
さて、ここまでは、インフラエンジニアとして勤務されている方が年収アップを目指すために必要なことについて説明していきました。
では逆に、未経験でインフラエンジニアになった場合の年収はいくらくらいになるのか、詳しく説明します。
インフラエンジニア未経験の場合の年収
未経験でインフラエンジニアになった場合、経験者より低い年収からのスタートになるのが一般的です。
雇用する側も一定のリスクを抱えることになるからです。
目安としては、月収21~25万円ほどでスタートとなります。(dodaに掲載されている職種未経験OKのインフラエンジニアの求人を参考にしました)
月収を年換算し、賞与を加味すると、未経験者の年収は300~350万円程度になるでしょう。
また、インフラエンジニアは未経験でも、インフラ以外のエンジニア経験がある場合、優遇され年収は高くなる傾向があるようです。
また、前述した専門の資格を取得してから転職した場合、インフラ系の知見があると判断され、初年度から年収アップを見込めます。
アシストアップ(運営会社)の年収は?
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アシストアップには、Winserverを支えるインフラエンジニアが数多く存在し、中には未経験で入社した社員も存在しています。
アシストアップでは、未経験の方でも月収27万円スタート、初年度年収は350万円以上となり、他社より高い年収を設定しています。
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もちろん、経験を積んだエンジニアは、現在は更に高い年収をもらっています。
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これまで、インフラエンジニアの年収について説明しました。
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まとめ
インフラエンジニアの平均年収は、会社員全体の平均年収よりかなり高い年収となっています。
また、数あるITエンジニアの中でも、高収入を見込める職種です。
インフラエンジニアとして高収入を得るためには、
- 自身でのスキルアップを怠らない
- さまざまな経験を積む
- 専門的な資格を取得する
- マネジメント職に就く
などが必要となってきます。
年収1000万円を目指す方なら、大手の外資系企業に転職するのがおすすめです。
現在、ITエンジニアの数は不足していると言われています。
未経験の方でもインフラエンジニアになれるチャンスは十分にあると言えます。
そのためには、高収入を目指す方と同じように、専門的な知識やスキルを習得していく必要があります。
現在、インフラエンジニアとは全く接点のない業務に従事している方、ササエルで勉強しインフラエンジニアを目指してみませんか?
インフラエンジニアには、将来的に、年収1000万円と言った高収入を得られるチャンスがあります。
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